「見積り」とは?

今回は基礎知識を学ぼうという趣旨で「見積り」について勉強してみましょう。日常生活の中に「見積り」が出てくるケースは、保険加入の際(自動車保険、生命保険、がん保険など)、家の増改築の際、オーダーメイドでモノを買う場合などです。

見積りとは、「金額(費用)」・「量」・「期間」・「行動」を前もって概算することです。主に何らかの売買契約において、製品の購入やサービスに掛かる費用を前もって算出する場合に見積りが用いられます。何か製品の購入を検討する際に、予算を準備する必要がありますし、また適正な相場で購入する為の市場価格の指針も必要となるためです。

このように見積りは、製品(サービス)購入の際の重要なガイドラインになりますので、積極的に利用することをおすすめします。こうした際に、利用したいのが「相見積り」という方法です。

複数の業者から見積りを取る事を相見積り(あいみつもり)と呼ぶ。合見積りとも。省略して「あいみつ」と表現される場合がある。価格競争で業者を選定するため、競争入札と同義である。

一つの業者からの見積りだけでは比較すべき判断基準が足りないという場合に、複数の業者からの見積りを比較検討することを「相見積り」といいます。複数の見積りの中で最も有利な条件を提示した業者を選定する事で、予算の引下げや業者の開拓といったメリットが「得られます。相見積りが有効なのは、特定の製品や引越し・保険サービスなど、複数の業者間で提供する内容が同一かほぼ同等内容であるときに限られます。

保険の見積り;掛け捨てと貯蓄タイプ

今回は保険の見積りを作ってもらう際の注意点として、「掛け捨て」と「貯蓄タイプ」の違いに絞ってご紹介しましょう。
生命保険やがん保険など保険に加入する際には、自分の条件に合わせて見積りを作成してもらいますが、その時に掛け金が「掛け捨て」になる場合と、一部を貯蓄にまわすタイプの最低2つの見積りを作ってもらいましょう。

「掛け捨て」の保険というのは、保険金を受け取ることにならない限りは支払った掛け金が戻ってこない商品です。「掛け」た保険料は、保険金がもらえなければ「捨て」たことになる、ということから『掛け捨て』という呼ばれ方が一般的にされています。

このことから、何事も無かった場合には「保険料が無駄になった」と損をしたように思えてしまうのですが、そもそも保険とは万一の場合に掛けた金額の「何倍」ものお金が支払われるという「賭け」に参加することなので、掛け金が返ってくること自体ヘンな話なのです。

保険とは、少ない掛け金で「万一のことがあってもお金は支払われる」という安心感を「買う」ものなのです。

同じように万一に備える方法として、「貯蓄」がありますが、保険の貯蓄タイプとは、保険の安心感に貯蓄を少し加えた保険商品だということが出来ます。

この掛け捨てタイプの保険と貯蓄タイプの保険の大きな違いは、掛け捨てタイプの保険の保険料が非常に安くて済むということです。「貯蓄がいくらになる・・・」などと考えない限りは、長期間に渡って安い保険料で済むというのはメリットととらえることもできるでしょう。

がん保険の見積り注意点!

がん保険の見積りを取る際には、まず「定期型」にするか「終身型」にするかを決めなければなりません。
「定期型」のがん保険は、保険料の払い込みも保障期間も一定期間というもので10年で満了するものが多いようです。期間満了とともに継続するタイプも多いのですが、契約更新、加齢のたびに保険料が高額になっていきます。

それに対して「終身型」のがん保険は、一生涯保障が続くがん保険で、保険料は契約時から変わらないものがほとんどです。
しかし月々の保険料の金額は、定期型の保険料と比べると少し高めの設定になっています。

定期型、終身型それぞれにメリット・デメリットはあるのですが、がん保険の特性から考えると「終身型」のほうがおすすめだといえそうです。

その理由としては、がんは誰にでも起こりうる病気で、高齢になればなるほど発症の可能性が高くなるからです。
つまり、がんに対する備えが必要でない時期というのは存在せず、高齢になればなるほど重要になるということなので、がん保険は終身保障タイプにすることが望ましいと考えるからです。

高齢化社会と言われる現代では、がん保険を選ぶ際には終身型のがん保険を選んだ方が賢いといえるかもしれません。

加えて、がん保険の見積りを取る際に重要になるのが、「退院給付金」や「通院給付金」が出るのかということです。
がんという病気は退院後も通院治療する期間が長くなるのが特長です。通院時の保障や退院時の保障についてもきちんと保障されているかどうかはきちんとチェックしておきましょう。これらのポイントをおさえた上で、がん保険の見積りを確認していくことが重要です。

見積りの注意点

がん保険の見積りについてご紹介していますが、見積りを取る際の注意点にはどのようなものがあるでしょうか。
がん保険に限らず、保険の見積りにおける注意点をご紹介しましょう。

そもそも「保険」とはどのようなものでしょうか。
保険商品の見積りを取って、見積りの内容を確認する消費者(保険加入者)にとっては万が一の保障内容を確認するものという一面があります。

しかし、保険をもっと根源的な部分で考えると、保険会社と「賭け」をするようなものだと思うといいでしょう。
例えば生命保険であれば、保障期間10年という掛け捨ての保険商品の見積り内容(30歳男性の場合)を見てみましょう。(数字は仮のものです。)

見積り内容が、月々の保険料20,000円で死亡保険金が1,000万円という保険商品の場合、10年間で支払う保険料が合計で240万円です。それに対して支払われる予定の死亡保険金が1,000万円なので、オッズは約5倍ということになります。

健康な30歳男性が40歳までに死ぬ確率がどのくらいかはわかりませんが、5人に1人が死ぬということはなさそうなので、保険会社は5人以上の人と保険契約を結べば、ペイするということになります。火災保険の加入に際しても、見積り内容を保険会社の立場に立って考えて見ましょう。

このように保険会社の立場に立って保険見積りを見るようになると、見積りの見方が変わってくるのではないでしょうか。
保険会社からもらった見積りを自分の立場だけでなく、保険会社の立場でも見ることによって見積もり内容をもっと多角的に把握できるようになると思います。

がん保険の見積り;終身タイプと定期タイプ①

今回はがん保険の保障期間、保険料の払込期間の違いをがん保険の見積りからひも解いてチェックしてみましょう。
がん保険は一般的に、がんのみを保障対象としているため、保険料が安く終身タイプの掛け捨て保険が主流です。しかし、終身タイプと定期タイプとでは違いが保険料以外にどういったことがあるのでしょうか。

具体的ながん保険の保険料の見積りから数字をあらってみましょう。今回扱うのは東京海上日動あんしん生命のがん保険「がん治療支援保険」の見積りを使っていきます。

男性30歳、保障は「終身タイプ」、保険料の払込も「終身タイプ」で、がん診断給付金は「1,000,000円」で入院給付金は「10,000円」、手術給付金は「200,000円」の場合で、見積り内容は月額2,691円となっています。

同じ保障内容で、払込期間を60歳までにした場合には月々の見積り保険料は4,203円となります。保険料の払込期間が30年に短縮されてしまうため、見積り額が月々の保険料が上がってしまうのはしょうがないと言えます。

しかし定年後の年金生活になった場合に保険料がかからずに保障が残るため、将来的には安心が増すかたちになるので一概にどちらの見積りが良いとは言えません。将来設計次第といえるので、見積り検討が必要でしょう。

次に保障期間・払込期間ともに10年定期にした場合の見積りを見てみましょう。
同じく30歳男性で10年定期の場合、がん診断給付金は「2,000,000円」で入院給付金は「20,000円」、手術給付金は「400,000円」と先ほどの保障内容の倍額になって、見積り保険料は月額1,834円になります。見積りでは月々の負担は下がって保障も倍になりますが、10年後には更新によって保障内容見直し、保険料の見直しも必要になります。一度見積りをとってみるといいですね。